小坪 氏子だより

平成8年7月1日(第10号)

発行: 小坪氏子総代会
編集: 氏子書記 岡本 彬
代表: 一柳 秀一

小坪商栄会主催須賀神社例大祭奉納演芸会のバザー収益金を婦人部から三十三年大祭本部に寄付の申し出があり、そのお知らせと三十三年大祭にあたり本部として祭り半天を新調し、半天背絞は神輿屋根紋(輪宝)としました。

区民の皆様へ

小坪商栄会婦人部長 美樹装飾 大本 カネ、婦人部員一同

小坪商栄会婦入部は、地元の皆様と共に和やかな雰囲気で毎日商売をさせて頂いております。そして町の美化にも努めております。パス停の清掃、花壇、四季折々の草花を植え、皆様に心豊かな買い物が出来まず様部員?同笑顔をモットーに心がけております。毎年7月の須賀神社祭礼には、天王浜にて小坪商栄会主催夏の祭典「カラオケ大会」を催し、消費者の皆様が日頃自慢ののどを披露、又観客の皆様にも色々な景品が当たる抽選会もあり、青年部の縁日コーナー、婦入部のバザーも同時に行います。昨年までは、逗子善意銀行に寄付をさせて頂きました。今年は三十三年祭にバザーの収益金を寄付させていただきます。どうぞ部員達の手作り品も沢山用意してあります。皆様のお出掛け心よりお待ち申し上げます。

バザー実施日:平成8年7月17日(水) 17:30より
場 所:天王浜カラオケ大会会場

想い出の三十三年

小坪区会 書記 草柳勝吾

今回区の役員(本部)の一人として、小坪に伝わる三十三年大祭を迎えるにあたり、9月14日(土) ~9月16日(月) 開催は3日間ですが、昨年の8月末より6町内祭礼委員代表者(町内各3名)と本部との準備委員会を設け、前回大祭の資料の少い中氏子総代会を中心に町内代表者の意見を参考に検討し準備も進んできております。私の前回参加した昭和39年(23歳)から今回迎える大祭を通して振り返って見ますと自身の結婚、子供の誕生、両親との別れ(死去)、子供の成長と結婚、孫の誕生と数々の想い出が浮かんできます。各位に於かれましても、通ってきた三十三年間の歴史の中には忘れられない胸に秘めた想い出もあろうかと思います。過ぎ去りし年月は短かくも感じ又長い道程でもあった自身の三十三年間でした。

葉山の森山神社との間で執り行われてきた大祭、節目の起源は何んであるのか、昔人生50年と言われていた頃より現在まで、約1千年前から続けられてきた事にロマンを感じると同時に、今回大祭にたずさわる者の一人として、伝承文化の重みを深く感じつつ大祭を無事遂行し、次期に継承する事が責任と考えます。社会の変化(進歩)と共に祭礼に限らず伝承されてきた大切なものが忘れさられ無くなっていく現代ですが、若い人達にも参加意識を持って頂けるよう行事にあたる私達も考えていかねばと思います。

節目を大切に行われてきた三十三年大祭若い人達中心のプログラムが組めたら素晴らしい事と思い、本年成人を迎えられた人達には、一人でも多く想い出作りの参加を期待致します。次の世代は貴男方ですから、本部は、6町内への大祭の盛上りの努力そして継承のためにも何かーつでも多くの資料(例えば、写真集、ビデオ、記念誌)を残す事の計画をしています。次回も私自身元気で三十三年祭を迎えられたら幸せですが…。

三十三年大祭 特集

神輿の屋根紋について

須賀神社三十三年大祭にあたり、祭礼委員会本部として祭り半天を新調し半天の背紋は、神輿の屋根紋(輪宝)としました。この輪宝について調べてみました。

輪宝(りんほう) 輪宝は梵語でチャクラといい古代インドの武器であった。「長阿含経」*によると、輪宝は転輪聖王の七つの宝の一つで、王が遠征のとき輪宝の転進するところにしたがって行くと四方の諸国がみな帰伏したと説かれている。仏の説法のことを転法輪と呼ぶのも、仏の説法が俗悪の説を論破することは輪宝が敵を破るがごとぐであるとの意で、古来より破敵のシンボルとされた。したがって密教ではこの武器をとり入れて、一つには心中の煩悩の賊を潅破し、一つには仏が妄説に迷う衆生に無上の法を説くことこなぞらえて使用するものである。修法のときには輪宝は大壇の中央に配置するが、他にも壇塔や、五瓶のうちの中瓶なども壇の中央に置くのを基本としており、これらの輪・塔・瓶の位置の前後関係は流派によって異なる。また輪宝は伝法潅頂のときにも受者にこれを授けて両足の間にはさませて千輻輪相の具備になぞらえる。輪宝は仏像がまだ製作されなかった古代のインドでも、すでに説法の釈迦のシンボルとして彫刻されているが、密教法具としての使用もかなり古いようで、入唐八家のうちでも最澄・空海・円行・恵運の四師がこれを持ち帰られており、中でも最澄・恵運は各二口を請来している。

この輪宝の基本の形式は刃を備えた車輪をかたどったもので、コク・フク・モウ・ホウの四つの部分よりなる。コクは輪の中心部の車軸にあたる個所、フクはこれから放射する肘木で、通常8本である。モウはフクの端を受ける車の外輪であり、ホウはこれに武器としての機能を備えるための刃である。

このホウの部分の形式によって、輪宝は大きく四種類に分けられる。その一つは外輪の八方に独鈷杵の先端を突き出したもので、八鋒輪宝または八輻輪宝と呼ばれる。その二は独立した鈷先を出さずに、これを連ねて八角形につくり、その外縁に刃を立てたもので八角輪宝の名がある。その三は、一と二の折衷した形式。その四は八方に三鈷形を突出させたもので三鈷輪宝と通称している。

八鋒輪宝

最も基本的な形式というべきもので、最近でも輪宝の多くはこれを用いているが古い遺品は意外に少ない。山形の立石寺や広島耕三寺の鎌倉時代のもの、また埼玉銭阿寺や京都東寺の室町時代のもの、滋賀石山寺の桃山時代の作などが古例に属する。

*大正新修大蔵経 No.26

(この資料は、逗子市教育委員会生涯学習課に協力をお願いしました。)

「三十三年大祭本部」ご協力者名

本部の下記係について積極的にご協力して下さる方々をご紹介します。(敬称略)

氏名 住所
写真 宮崎 昭五 小坪2-10-13
阿部 真二 横浜市
六板 佐和子 横浜市
ビデオ 松坂 有二 小坪2-12-32
救護 大見 蓉子 小坪1-31-30
翁川 タマ 小坪4-10-14
車両 根岸 俊樹 小坪4-1-2
根岸 篤 小坪4-1-2

須賀神社例大祭各町祭礼委員長名

(敬称略)

本部 一柳 秀一
中里町 平井 康徳
西町 岡村 万里
南町 高橋 康治
伊勢町 高橋 利一
東谷戸町 大木 勇
西谷戸町 草柳 澄夫

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