小坪 氏子だより

平成8年5月1日(第8号)

発行: 小坪氏子総代会
編集: 氏子報編集委員
代表: 一柳 秀一

平成8年祭礼行事と天王祭りの「お囃子について」ならびに昭和39年「三十三年大祭」の渡御に各町趣向をこらし造った「屋台」を特集しました。今年の「屋台」が楽しみです。

平成8年祭礼行事について

本年は「須賀神社三十三年大祭」が9月14日~16日に執り行れるため9月の天照大神社例大祭を9月8日に変更しました。

須賀神社7月例祭
7月13日(土) 宵宮
7月14日(日) 本祭り
7月21日(日) 納め
当番町 中里町
天照大神社例大祭
9月8日(日)
祭礼の詳細については、別途お知らせします。
須賀神社三十三年大祭
9月14日(土) 渡御
9月16日(月) 還御(振替休日)
祭礼の詳細については、別途お知らせします。

お囃子について

小坪民謡寿会 平井百八郎

小学校2~3年になると祭礼当番の町内では3月頃から太鼓を習い始める。我々の時代には、20~30人位の人達が参加、その頃は確か月謝(1~2銭位)を持って行った気がする。

小坪には、太鼓の叩き方が2種類あり一つは、南町と西町が同じで、もう一つは、伊勢町と中里町が同じと言う事である。伊勢町と中里町の事については、良く分からないので南町と西町のお囃子に付いて分かる範囲で書いてみる事にする。

先ずは、お囃子のルーツに付いてですが、南町の先輩達が、鎌倉の大町へ行って習って来て、その後西町の先輩に伝えたとの事だそうです。したがって当時は、南町の当番には、大町の師匠さん達を招待したとも聞いている。西町では、人員が少ないせいもある事から現在でも当番には、南町から応援して貰っている。

次にお囃子(太鼓)の叩く種類について、「かまくら」「しちょうめ」「ころばし」「しょうでん」の4種類があり、「しょうでん」を除いて他の三種類をつなげて叩く為の交しめ(変えしめ)があり、更に「しちょうめ」「ころばし」には、中間に玉と言う打ち方が入るし、「ころばし」を独自に叩く場合に「打ち込み」と言うのがあり、最後に打ち締めがあり全部では、12種類の叩き方がある。従って横笛と摺り金も同じ数だけある。各町内で全部出来る人は少ない。

お囃子の練習について

伊勢町 常盤音吉

天王囃子は、地区の氏神、天王社の祭礼と共に伝えられてきたことから総称されたらしい。ルーツは不明ながらお神輿に残る記銘から江戸、享保年間(約270~280年前)までたどれるとか、囃子は5人1組(小太鼓2、大太鼓、笛、鉦各1)です。

現在は、「四丁目」「鎌倉」「しょうでん」「打ち込み」「にんば」の5種目が基本です。それに数え唄の囃子がありますが、現在はあまり叩きません。西洋音楽のように譜面もなく、すべて口伝えで語りつがれてきました。

私が子供の頃は、「わらを棒状に巻きそれを台として練習をしましたがほこりで大変でした。現在は古タイヤを練習台として使用しています。練習する子供達も少なくなりましたが小坪の囃子を末永く伝えてもらいたいと思います。

三十三年大祭 特集

昭和39年「三十三年大祭」各町の屋台

浜地区4町内には、各町自慢の山車がありますが、「三十三年大祭」の葉山森山神社への渡御に際しては、道路交通事情等により、特別に屋台を造ります。前回(昭和39年)には各町祭礼役員のご協力により特徴のある屋台で葉山へ向かいました。

平成8年の「三十三年大祭」には6台の手造り屋台で伝統ある小坪の囃子と共に葉山森山神社へ向かいます。

南町

西町

写真/大木 春男氏(中里町) 所蔵

中里町

伊勢町

写真/常盤 音吉氏 所蔵

東西谷戸町合同

写真/高橋 三郎氏(東谷戸) 所蔵

祝 三十三年大祭

編集後記

第5号の「氏子だより」に「寄付ご芳名板」を小坪バス停付近に設置することをお知らせしましたが、諸事情により小坪天王浜に変更しました。氏子総代会は、寄付のお願いに伺っておりますが、現在の経済状況下にあっては、予定を満たすことは困難な状況であります。各町の氏子総代は皆様からの寄付のご連絡をお待ちしております。ご協力よろしくお願い申し上げます。

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