天王唄
天王唄は小坪で古くから唄い継がれている唄ですが、今ではお年寄りをのぞき、唄える人が少なくなってしまいました。三十三年祭を期に、皆で練習に励んでおります。練習成果の唄声をぜひ聞いてください(1分35秒)
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目出度目出度の若松様よ「ハヨーイ」
技も栄える「ヤンデー」葉も繁る
谷戸を今朝出て四町内を廻る「ハヨーイ」
四町の氏子が「ヤンデー」出て拝む
いつも変わらぬ山田屋の前は「ハヨーイ」
昔は淀川「ヤンデー」船が着く
西へ曲がろか南へ行こか「ハヨーイ」
ここが思案の「ヤンデー」下の橋
此処(ここ)のおかどを曲ろじゃないか「ハヨーイ」
小坂天王が「ヤンデー」会いにゆく
小坂天王が門いりなさる「ハヨーイ」
おもて番所で「ヤンデー」うらご門
南のぼりはどこでも知れる「ハヨーイ」
榊、おんべん、「ヤンデー」お神酒鈴(みきすず)
南をあとにして、なぎさを渡る「ハヨーイ」
晩にゃ西町で「ヤンデー」日をくらす
姉もさしなよ妹もさしな「ハヨーイ」
同じ蛇の目の「ヤンデー」からかさを
こぼれ松葉をあれみやしやんせ「ハヨーイ」
枯れて落ちても「ヤンデー」二人連れ
船の新造と女子の良いは「ハヨーイ」
人が見たがる「ヤンデー」乗りたがる
船も出もせで柱を立てて「ハヨーイ」
二度の想いを「ヤンデー」させやがる
沖のかもめに汐時きけば「ハヨーイ」
わたしゃたつ鳥「ヤンデー」波に聞け
富士の白雪朝日でとける「ハヨーイ」
娘島田は「ヤンデー」寝てとける
赤い布(きりよ)をかけ島田のうちは「ハヨーイ」
何故か心が「ヤンデー」定まらぬ
安芸の宮島廻れば七里、「ハヨーイ」
浦は、七浦「ヤンデー」七えびす
さても見事な小田原つつじ「ハヨーイ」
もとは箱根の「ヤンデー」山つつじ
囃子
子供達もお囃子の練習に一生懸命です。お囃子は5人1組(小太鼓2、大太鼓、笛、鉦各1)で、「かまくら」「しちょうめ」「しょうでん」「うちこみ」が基本となります。ほかにも数え唄の囃子、「にんば」はという叩き方がありますが、現在ではほとんど叩かなくなりました...
お囃子の練習成果をぜひ聞いてください(各15秒/162KB)
| かまくら (鎌倉) |
ひといき、のんびり、ながして叩く | AIFF 形式... WAVE 形式... |
|---|---|---|
| しちょうめ (四丁目) |
ひといき、のんびり、ながして叩く | AIFF 形式... WAVE 形式... |
| しょうでん (昇殿) |
神輿をお宮から借りてくるとき、返すときに叩く | AIFF 形式... WAVE 形式... |
| うちこみ (打ち込み) |
勢ぞろい第一番、威勢よく叩く | AIFF 形式... WAVE 形式... |
| にんば | 各町内をながすときに叩く | |

神輿の担ぎ方
小坪の神輿は、天王唄にあわせて担ぎます。それには、いくつかのルールがあります。- 天王唄の中に入る「ハヨーイ」とか「ヤンデー」は御神輿を担ぐ人達をはやし、威勢を付けます。また、「ヤンデー」で勢い良く神輿をもみ、唄の最後の文句「オーオ」で、もみ終り次の唄を待ちます。

- 御神輿を担いでいる間は、天王唄を切らす事が出来きません。
- 天王唄は御神輿を中心にして四角で順番に唄います。
- 天王唄の文句には、その場所に御神輿が来ないと、もしくは、その場所を通り過ぎないと唄えないものがあります。
- 「谷戸を今朝出て四町内を廻る四町内の氏子が出て拝む...」と言う唄がある、この唄は御社から御神輿を出して担いでからでないと唄えなかった。つまり当日の朝、町内から御神輿を迎えに行くときまでは唄えないと言う事です。従って、
- 「いつも変わらぬ山田屋の前は...」と言う唄は、御神輿が中里町の山田屋の前に来て、初めて唄う事が出来ると言うルールがある。
- 「西へまがろか南へ行こうか...」この唄は、中里町と伊勢町を結ぶ橋、(下の橋)の所へ来た時から
- 「ここのお角を曲ろじゃないか...」海岸の道から大神宮様へ入っていく道の所へ来ないとだめ
- 「小坂天王が門いりなさる...」伊勢町の床屋さんの前に来ないとだめ
- 「南のぼりは何処でも知れる...」この唄は、南町の幟の所まで来ないとだめと言う事である。また、逆にこの唄を唄ってからでないとその町内から御神輿を出す事が出来ない唄もある。それは、
- 「南を後に渚を渡り晩にや西町で日を暮らす...」と言う唄である。この唄を唄わずに波打ち際を南町から西町へ御神輿を渡す事が出来なかった。またその場所を通った後はその他の唄と同じように何時でも何処でも唄う事が出来る。

神輿の装飾品
ふつう御輿の心棒は一本造りですが、小坪の御輿は荒っぽく担ぐ故か心棒が二本造りです。また鳳凰鳥の材料は桧で、木製のものは珍しく、京都、東京、小坪の三体しかありません。
- 鳳凰:鳥類の王者めでたい鳥の象徴
- 燕:すこぶるはしっこい勇敢な鳥
- 鏡:神聖を象徴する
- 瓔珞(ようらく):装飾品その中に胡瓜(きゅうり)を輪切りにしたその輪の紋様は 素盞鳴尊を祭る神社の神紋である
山車
小坪には「南町」「伊勢町」「中里町」「西町」「東谷戸町」「西谷戸町」の6町がり、そのうち古くからある4町には立派な山車があります。
南町 |
伊勢町 |
中里町 |
西町 |
